サッカーでおこる股関節の痛みと対処法
第一線で活躍するプロのサッカー選手は本当にかっこいいですよね。将来Jリーガー、または世界で活躍するプロサッカー選手を目指す人も多いのではないでしょうか。
しかし、どのスポーツでもそうですが、けがはつきものです。よく、選手が試合中にけがをして治療のため出場できないというニュースも聞きます。
サッカー選手を見ていると実に多様な動きを見せてくれます。長時間立ったままの姿勢で走る、ジャンプ、キックなどダイナミックな動きが多いです。
サッカーでは特にキックすることが多く、デイフェンスで腰を落とす姿勢も多いため股関節の周りに負担がかかりやすく、股関節周りに痛みを抱えるお子さんも増えてますね。
目に見えないところでもあるので、原因を知って適切な対処・ストレッチなどしていかないとなかなか治りずらいところでもあります。
今回はサッカーで起こりやすい股関節の痛みの原因とそれを改善するための対処方法・ストレッチ柔軟体操を紹介していきます。
一流の選手も股関節の痛みに悩まされることが多いようです。股関節の痛みの一種でグロインペイン症候群といわれるものがあります。
- 元日本代表選手だと中田英寿選手や中村選手、
- 今の代表だとDFでキャプテンも務めた吉田マヤ選手、
- 今はほかの膝のけがをしてしまった日本代表キャプテン長谷部誠選手
- 浦和レッズの柏木陽介選手、
- バルセロナのリオネル・メッシ選手
これらの選手も右鼠径部痛・股関節の痛み・けがを抱えていると言われています。
もうサッカー選手の職業病といえますね!
サッカーでおこる股関節の痛みと原因
原因としては一つ一つのキックやディフェンスの姿勢・ジャンプ動作が、体に負担をかけているからなのです。
それにより、筋膜や筋肉の緊張、腰・骨盤のゆがみなどがおこり股関節の痛みを引き起こしています。
痛みの原因として主に3つの原因が考えられます。
- 股関節周辺の筋肉の柔軟性低下・疲労
- 腰や骨盤のゆがみ
- キックやジャンプなどの動作が正しいフォームでできてない
まずは1番2番目の原因を説明していきます。
股関節周辺の筋肉は骨盤を支える働きもあります。この筋力が低下すると体幹と下肢の動きがバランスよく連動しないため、負担がかかり股関節の痛みをおこします。
- 大腿四頭筋膜、ハムストリングスの緊張
大腿四頭筋は膝を伸ばす働きがあり,太もも裏の筋肉:ハムストリングスはその逆で曲げる働きです。大腿四頭筋やハムストリングスは股関節を通り越して骨盤までくっついていて、サッカーではキックやジャンプなど体を反らせる動作が多いです。体を反らせたときに大腿前面の筋が引き延ばされます。しかし、元に戻ろうとする力がかかるため、筋が緊張します。そこで無理にそらそうとするしたり、疲労していると骨盤が歪み股関節に痛みがおきます。
- 中臀筋の疲労
中臀筋はおしりの筋肉のことで体を支えるだけでなく、太ももを外側に動かすときにも使います。そのため長時間立ちっぱなしのサッカーでは疲労しやすいです。疲労していると股関節の痛みへとつながります。
- 腰や骨盤の歪み
サッカーでは利き足をシュートなどで使う場合が多いため、体にどうしても偏りが出てきます。そのため腰椎や骨盤が歪み股関節に痛みをきたすことがあります。特にキックすることが多い利き足に多いと言われていて、右利きが多いので右股関節を痛める人が多いです。
*記事が長くなっているので、キックやジャンプ・ディフェンスの正しい動作・姿勢はほかの記事で詳しく説明しますね!
痛みへの適切な対処法、ストレッチ・柔軟体操の仕方
痛みが長引いたり、ひどくなる場合は医療機関を受診し、痛みの原因をはっきりさせます。必要なら治療が開始されます。使い過ぎの場合はしばらく安静にすることも大事です。
左右で股関節周りの筋肉の柔軟性に違いがある場合、ストレッチやマッサージが有効です。
▼股関節周りのストレッチ・柔軟体操リスト
自分でできるストレッチを紹介します。二人一組で行うとより効果的です。
- 仰向けに寝て両膝を90度に立てます。そのままの状態で左右にゆっくり倒します。息を吐きながら気持ちいいと感じる程度に伸ばします。
- 仰向けに寝て片方の足を延ばし、反対の足も膝を伸ばした状態で左足なら右側に倒していきます。足をゆっくりと床に押し付けるように反対の手で押しながら、ストレッチを行います。
- うつぶせに寝て片方の膝を90度に曲げます。曲げた方の足をお腹が動かないように、内側に倒します。次に同じ足を外側にゆっくり倒します。息を吐きながら曲げるようにしましょう。特に固い人は手でその動きを補助してさらに伸ばしてあげるのも効果的です。
まとめ
サッカー選手は今やあこがれの職業の一つです。小さいころからサッカーをしているお子さんもいれば、習わせてあげたいと考える保護者の方も多いと思います。
しかし、体を酷使しているという事を十分に知っていなければ大けがのもとです。けがでサッカーができなくなるという事は非常に辛いことだと思います。
いつまでも続けることができるよう、体の仕組みやサッカーでの体の使い方を十分に理解することが大切です。強くなるために練習は欠かせませんが、無理は禁物という事で考えて頂きたいです。
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