脊柱管狭窄症 禁忌:肢位 寝方 高齢者 禁忌姿勢について現役リハビリ職のブログ主【あさってのJO】がお伝えします!
➀脊柱管狭窄症の時にはやってはいけない、禁忌と言うものがあります。
治るのが遅くなるどころか、より悪化させてしまう恐れもあるので要注意。
今回は、脊柱管狭窄症の禁忌について、肢位、寝方、高齢者においては?
普段患者さんに注意してもらう点ややりがちな姿勢をのせてますので気を付けなければ症状が悪化してしまう恐れがあるのでお役に立てればと。
目次
脊柱管狭窄症 禁忌のこと:肢位・寝方・高齢者で気を付けるポイント・禁忌姿勢とは
②-1-1脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症という名前は聞いた事ありますか?
腰にある腰椎の脊柱管という管が狭くなって、内部の神経を圧迫する為、痛みや痺れが起こるという病気です。
酷い場合は歩行障害、排尿障害まで引き起こす危険があるので、早いうちに治すことが肝心。
症状としては、連続して歩くと痛みが生じますが、前にかがむと少し楽になるのが特徴。
立つと脊柱管が圧迫される為です。
ちなみに自転車を漕いでいる方が、痛みは少ないんですよ。
②-1-2脊柱管狭窄症の禁忌肢位
痛みが酷い場合は手術を行う事があります。
しかし、術後すぐに動けるわけではなく、しばらくは安静が必要。
この術後にとってはいけない、より症状を悪化させてしまう恐れがある姿勢を、禁忌肢位と呼びます。
ではどのような禁忌肢位に注意をすればよいのでしょうか?
・腰を捩じる
おきる時などやってしまいそうですが、これは絶対にやってはいけない禁忌肢位。
対策として、床に敷いて寝る布団よりはベッド、もしくは介護用ベッドのように上半身だけを起こしてくれるような寝具を導入すると安心できます。
・横座り、アヒル座り
和室などで座る場合に足を崩すとこのように足を左右に流してしまう事があります。
術後は腰の骨が安定していない為、左右にくねるのはあまりよくありません。
座る時は正座か、正座椅子、洋椅子を準備しておくと禁忌肢位を取らなくて済みます。
・腰に力を入れる事
力仕事や、立ち上がる事、長く歩行する事には注意が必要です。
立ち上がる時には腰への負担がかなりかかり、術後にはかなりの大ダメージが。
必ず、机や壁に手を付いて立ち上がるように心がけ、日中でも1時間は横になるように休憩をしっかり取りましょう。
予防する運動方法を詳しく知りたい方はこちらにまとめてあるのでどうぞ↓
脊柱管狭窄症に効くストレッチ【動画 禁忌 体操 ストレッチポール効果的方法
②-2脊柱管狭窄症 禁忌 寝方
②-2-1脊柱管狭窄症の禁忌!気持ちよく眠るには寝方にもコツがある
仰向け、うつ伏せ、横向きなど、気持ちのいい寝方は人それぞれ。
しかし、脊柱管狭窄症の方には気を付けておきたい禁忌の寝方があります。
一日の3分の1の時間費やす睡眠時間は、脊柱管狭窄症を治す為にも大事な時間なんですよ。
では、禁忌な寝方と、楽な寝方をご紹介します。
②-2-2脊柱管狭窄症の禁忌な寝方
腰が痛い時にやってしまいがちな寝方で、腰のカーブになっている所にタオルやクッションを挟んでしまう事。
なんだか腰を支えているようで安心してしまいそうですが、実はこれは禁忌!
腰の反りが大きくなるほど余計に症状を悪化させてしまいますので、絶対にやってはいけません。
②-2-3脊柱管狭窄症の時の楽な寝方のコツ
反り腰になる事が、脊柱管狭窄症を悪化させ、なおかつ自分自身も痛みや違和感で全然気持ちよく眠ることが出来ないのでストレスが増すばかり。
しかし、ちゃんと気持ちよく眠れるコツがあるんです。
それは、膝の下に枕やクッションを置くこと。
人間の体の仕組みで、足を伸ばしている時には、体重を支える為に腰がカーブする作りになっていて、逆に膝を曲げると、腰がまっすぐになるようになっています。
また、横向きで寝る時は膝にクッションを挟む、うつ伏せはお腹にクッションを置くと、腰が楽になりますよ。
膝にクッションが重要で、反り腰になるのを避けるのがポイントです。
引用;
②-3脊柱管狭窄症 禁忌 高齢者
②-3-1脊柱管狭窄症で高齢者の禁忌を避けるには?
脊柱管狭窄症は、脳からの痛みや痺れを感じる刺激が鈍くなってしまう高齢者には注意が必要です。
私の祖母は認知症が激しくなって、脊柱管狭窄症の発見が遅れてしまいました。
私自身、信じられない事なのですが、痛みを忘れてしまい、むやみに歩いてしまうのが原因とのこと。
現在は車イスで、排尿するのも困難な状態。
本人は気が付いていない場合が多いので、家族が気付いてあげる事が大事だと感じました。
②-3-2高齢者における脊柱管狭窄症の禁忌
高齢の方も同様に腰を捩じったり、腰を反らしたりするのは控えましょう。
また、上体を前に傾けた姿勢の方が、痛みが出にくく、脊柱管への負担も軽いので、シルバーカーの導入をおすすめします。
②-4脊柱管狭窄症 禁忌 禁忌姿勢
②-4-1うっかりやりがち!?脊柱管狭窄症の禁忌姿勢
日常生活でクセになっている動作ってありますよね?
これが意外と脊柱管狭窄症において禁忌姿勢だったりするんですよ。
一番言われるのが、腰を反らす姿勢で、過度なストレッチやヨガポーズ、筋トレもおすすめはできません。
また、捩じる事も禁忌姿勢です。
声を掛けられて振り返るという事、よくありますよね。
重い物を持つ、足元の物を拾うのも気を付けてください。
前かがみ姿勢は楽な時もありますが、立ったまま前に屈むことはかなり腰への負担がかかります。
重い物を持ち上げる時や、足元の物を拾う時は、必ず膝を曲げて行いましょう。
脊柱管狭窄症とはどういう病気か? 名医紹介:東京 大阪 福岡 兵庫
③まとめ
・腰を捩じる、反らす動作は禁忌
・寝る時は膝の下にクッションを置くと良い
・高齢者にはシルバーカーがおすすめ
・禁忌姿勢をさせるには膝を使う事
いかにも腰が痛い時に私たちがやってしまいがちな動作ですが、なぜダメなのか良く分かりました。
日ごろの姿勢にも気を付けないといけませんね。
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