熱中症の症状で 頭痛 ・吐き気・下痢の原因 治し方・対処方法まとめ
暑い季節が始まると心配になるのが熱中症です。熱中症と聞くと、めまいや顔の火照りをイメージする人も多いと思います。
ですが、実は頭痛や吐き気、下痢も熱中症の症状の一つであることを知っていますか?そのような症状がみられると注意が必要です。適切に対処しなければいけません。では、どうしたらいいのでしょうか?
そこでこの記事では、
・熱中症の症状には頭痛・吐き気・下痢などがある
・頭痛・吐き気・下痢があるときの対処方法
この2点をご紹介したいと思います。
【熱中症の症状には頭痛・吐き気・下痢などがある】
熱中症とは、暑い環境の時に起こる健康障害をさしており、熱失神・熱けいれん、熱射病、熱疲労の4つを総称しています。
熱中症になると、頭痛や吐き気・下痢などが起こることがあります。これは、熱中症の熱疲労の分類になります。
体温が上昇すると、体は汗をかくことで体内の熱を体の外に逃がそうとします。汗をかいて体の中の水分が失われてしまっても、その後の水分の補給が追い付かないと身体が脱水の状態になってしまいます。脱水状態が続くと全身の倦怠感や吐き気、嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下などの症状がみられます。
頭痛は、体温が上がると、熱や脱水により血液中の炎症物質が上昇し、頭痛が起こると言われています。
また、下痢は体内の塩分濃度を維持するために、便の水分量を増やし体外へ排泄しようとする反応により軟便や下痢が起こると言われています。
【頭痛・吐き気があるときの対処方法】
熱中症の重症度は、Ⅰ度~Ⅲ度まであります。頭痛や吐き気・嘔吐・倦怠感などの症状がみられる場合は、中度のⅡ度といわれ注意が必要です。
対処方法として、
①涼しいところへ移動し体を冷やす
きりふきで体の表面に水をかけ、扇風機で風を当てると体が冷えやすくなります。また、動脈が通る足首・足の付け根、わきの下、首筋に氷のうや保冷剤をあてると全身を冷やすことができます。
②水分・塩分を摂取する
汗によって塩分(ナトリウム)が失われるので、水だけでなく塩分も摂取します。水分だけでは血液のナトリウム濃度が薄い状態になり、これ以上ナトリウム濃度を下げないように水を飲みたいという気持ちがなくなります。
また、余分な水分を尿や便として排泄し、ナトリウムの濃度を上げようと体が対応します。すると、ますます脱水状態になるので塩分を含んだ水分補給が大切です。
日本スポーツ協会では0.1%~0.2%の食塩水(100ml中にナトリウム40~80mg)と糖質を含んだ飲料を推奨しています。糖には、腸管での水分吸収を促進する働きがあります。1時間以上運動するときは、4~8%の糖質も含んだものを摂取するといいでしょう。
冷えたイオン飲料や経口補水液だと手軽に摂取できると思います。糖質は入っていませんが、麦茶や塩水もいいでしょう。
③自分で水分や電解質が取れない場合
すぐに病院へ搬送しましょう。
④症状が改善しても、そのまま安静にして十分に休息をとることが大切です。
のどが渇かなくても水分はこまめに補給しましょう。プールなどの室内運動や室内で過ごすだけでも汗をかくことはあります。
入浴、睡眠、外出などの前後には水分をとるように心がけましょう。軽い脱水症状のときは喉がかわかない場合があるので注意が必要です。特に高齢者は脱水がすすんでものどの渇きを感じにくいことがあるので、本人も周囲の人も心掛けることが大切です。
頭痛や吐き気があると、風邪かなと思い頭痛薬や風邪薬を飲む人がいるかもしれません。ですが、熱中症の時は薬の効果はみられません。
風邪との判断基準は、熱中症を引き起こす要因があるかの振り返りをすることとのどの痛みなど他に風邪症状があるかをみてください。熱中症による症状の場合は適切に対処してくださいね。
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