かかとが痛い原因を「40代、朝、高齢者、ランニング」の項目に絞って詳しく説明し、
その対処法や治癒までの過程-期間も患者さんでの実例も交えてお伝えします!
①健康のためにと朝のランニング愛好家が増えています。
年齢層も幅広く、若い方から40代ぐらいの中年層、または高齢者までそれぞれ。
しかし、それに伴って足のトラブルも増えています。
今回は、かかとの痛みに関して、
・40代に見られるかかとの痛みの原因と対処法
・朝痛むのは何の病気か?
・高齢者が悩むかかとの痛み
・ランニングによって痛むかかとのトラブル をまとめてみました。
②-1かかとが痛い原因 40代
②-1-1 40代に見られるかかとが痛む原因と対処法
40代の中年期に差し掛かると、いろいろな体の不調が出てきます。
若い頃は何でもなかった運動や立ち仕事もこの頃はすぐに足が疲れてきます。
特に痛みを感じるのが足の裏のかかと部分。
かかとが痛む原因として考えられる病気とは一体何なのでしょうか?
②-1-2足底筋膜炎
40代から50代にかけて多く、急な体重の増加や運動不足で筋力低下し始めた時期に起こります。
原因としては、足の底につま先からかかとにかけてアーチを描くように付いている足底筋膜の腱が炎症を起こす為、痛みが生じます。
・対処法
足のマッサージ、特にふくらはぎマッサージが効果的です。
また、最近体重が急に増えたなと感じるようであれば、適度な運動とダイエットなどの健康管理で、足への負担を減らすのも良いでしょう。
足底筋膜炎の患者さんが実際治った簡単体操などまとめてます↓↓
清掃のお仕事をしてる男性で、足裏の踵近くが朝一歩めで特に痛く、マッサージとテーピング-歩き方のコツをお伝えしたら2週間ほどで徐々に痛みが引いてきてほぼ痛みない状態までなりました。
≫足底筋膜炎が実際治った【テーピング簡単方法ストレッチはこれ!
②-1-3踵骨棘(しょうこつきょく)
その名の通りかかとの骨に出来た棘のような物が、歩くたびに痛む病気で、足底筋膜の腱が何度も炎症、断裂を起こしているうち、かかとの骨の部分に棘状の再生組織が作られるものです。
40代から50代の男性に多く、テニスやジョギング、バスケットボールなど飛んだり、急に走ったりするスポーツを長年行っている人や、体重が増えてアキレス腱がしなやかでない人、かかとを落とすように歩く人などに見られる症状です。
・対処法
かかとへの衝撃を和らげること、例えば、かかと用のインソール、クッション、ジェルパットを敷くことでかなり痛みが抑えられます。
そして、足を休ませるように心がけ、ふくらはぎマッサージ、アキレス腱を伸ばすストレッチ、足裏ストレッチを行うと、足の疲労回復につながり、歩行もしなやかになりますよ。
しかし、ケアを行わず放置し悪化した場合は、炎症を抑えるステロイド注射や、より酷い場合は手術でシリコンを入れる事もあります。
初期症状の場合は安静にしておくことで半年から1年で元の骨に自然治癒するので、早めに休めることが大事です。
②-2かかとが痛い原因 朝
②-2-1朝かかとが痛むのは何の病気か?
朝起きて立ち上がろうとしたときに痛み、昼頃には治っている不思議なかかとの痛み。
朝だけだからいいかと思って放置していると、大変ですよ。
②-2-2足底筋膜炎とは?
40代以降に起こりやすい、かかとの痛みでも登場しました、足底筋膜炎ですが、朝痛んだり、長時間座っていて立ち上がろうとしたときにかかとがズキッと痛んだりするのも、この病気の特徴です。
痛む理由としては、足のつま先から土踏まず、かかとにかけてアーチを描いていて、この部分の筋肉のことを、足底筋膜と言います。
このアーチのおかげで体重を支えられ、走ったりできるのです。
しかし、足が疲れていたり、強い衝撃を受けていたりすると炎症を起こしてしまいます。
寝ている時は、長時間足底筋を使わない為、急に使おうとすると炎症が起こっている所に一気に負担がかかり、痛むのです。
・対処法
ふくらはぎマッサージや、足裏マッサージが効果的です。
足の疲労を取り除くのが一番の方法。
お風呂で足湯などを行い、血行を良くし、足の疲労物質を流してしまいましょう。
中敷きインソールやサポーターも効果的です。おすす3つをランニング用も含めてまとめました↓
≫足底筋膜炎インソールおすすめ-サポーター保険適用は?処方の流れ
②-3かかとが痛い原因 高齢者
②-3-1高齢者が悩むかかとの痛みの原因とは?
高齢者に多く見られるかかとの痛みの原因では、疲労骨折や踵部脂肪辱がよく挙げられます。
どのような症状で、対処法はどのようにすればいいのでしょうか?
②-3-2疲労骨折とは?
高齢者が疲労骨折を起こす原因としては、長年使っていた骨や筋肉の衰えや骨粗しょう症が原因です。
骨がもろくなっているので、少しの衝撃でヒビが入りやすくなっている為起こります。
・治療法
痛みがあり、整形外科でレントゲンを撮っても初期の場合は写らないのが疲労骨折。
腫れている、熱を帯びて痛む場合は冷やすか、湿布をして安静にしておくことが大事です。
病院でも手術などの具体的な治療は行わず、安静に足を休め、骨の自然治癒を待つことを促されます。
痛みの回避方法としては、かかとを浮かせてつま先で歩く事が有効ですが、高齢の場合バランスを保つのが難しいので、車いすか杖を突きながら歩くのが負担になりにくいですよ。
②-3-3踵部脂肪褥(しょうぶしぼうじょく)とは?
かかとにある分厚いクッションのような脂肪が炎症を起こして、かかとが痛む病気です。
高齢でかかと部分の筋肉量、脂肪量が減り、かかとの骨が直接地面に当たるような衝撃があります。
考えただけでも痛みますよね。
・治療法
足を休める、湿布などで冷やしたり鎮痛させたりすることが有効です。
また、地面に直接かかとが当たる事で痛むので、インソールや、ヒールカップを使用するのも効果的ですよ。
②-4かかとが痛い原因 ランニング
②-4-1ランニングによって痛むかかとのトラブルについての原因
走ったり飛んだりするスポーツを日常的に行う人に多いかかとの痛みの原因として考えられるのは、足底筋膜炎、疲労骨折、アキレス腱周囲炎、滑液包炎があります。
足底筋膜炎や疲労骨折については前にも説明しているので、アキレス腱周囲炎と、滑液包炎についてご説明します。
②-4-2アキレス腱周囲炎とは?
かかと、足首の後ろにある腱で、運動する際にかなり負担がかかります。
準備運動でアキレス腱を伸ばしますよね?
固いアキレス腱のまま運動すると、無理に動かすので摩擦などで炎症を起こしてしまいます。
かかとが痛むと感じる場合もありますが、原因はアキレス腱の炎症です。
・対処法
腫れて痛む場合は冷やすか、湿布で炎症を鎮めましょう。
また、炎症が酷い場合は整形外科で抗炎症薬を処方してもらう場合もあります。
②-4-3滑液包炎または、踵骨後部滑液包炎(しょうこつぶかつえきほうえん)とは?
かかとの骨とアキレス腱の間にある滑液包で、衝撃を和らげるクッションのような役割をしています。
サイズの合っていない靴を履いてかかとが不安定な人や、常にかかと足裏に衝撃があるスポーツをしている人が発症しやすく、マラソン、ジョギングによって痛みを訴える人が多いです。
・対処法
冷やす、湿布をするなどで足を休めるようにしましょう。
重症の場合は、かかとの骨を削る手術を行う場合もありますので、不調を感じたらすぐにアフターケアを入念に行いましょう。
スポーツによるかかとの痛みは、自然治癒を待つのが一般的です。
痛む場合はいったんお休みするか、運動量を減らして、日常生活ではインソール、クッション、ジェルパットを使用しましょう。
早い場合は1週間、長くても3か月ほどで回復しますよ。
▼ランニングでの踵の痛みは、走り方がかかとよりになっている人がなりやすいです。そのランニング-ウォーキングでどのようなフォームがかかとに負担なくできるか解説をしてます↓↓
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③まとめ
・40代に多いかかとの痛みの原因は、足底筋膜炎、踵骨棘
・朝かかとが痛む原因は、足底筋膜炎
・高齢者に見られるかかとの痛みの原因は、疲労骨折や踵部脂肪褥
・ランニングによってかかとが痛む原因は、足底筋膜炎、疲労骨折、アキレス腱周囲炎、滑液包炎
かかとは日常の動作を行う重要な部分。
痛みに悩まされず快適な生活を送りたいですね。
無理せず足を休めることが早期回復、重症化を防ぐポイントです。
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