ヘバーデン結節は自分で治せる、10秒マッサージ方法を紹介【麻酔科医痛みの専門家の富永喜代先生考案】
『ヘバーデン結節』という病気を知っていますか?指の第一関節が赤く腫れたり、変形して曲がり、痛みが出てしまう原因不明の病気です。最初は指1本だけだった症状が2本、3本と増えていくこともあります。
手指に痛みがあると日常生活がままならないですよね。簡単にできる対策があれば知りたいですよね。
そこでこの記事では、
・日常生活で注意すること
・ヘバーデン結節の痛み改善!10秒マッサージとは
・10秒マッサージの方法
この3点をご紹介したいと思います。
【日常生活で注意すること】
ヘバーデン結節の予防と改善には、日頃の手指のケアが大事です。
①首や肩のケア
手指の神経は首から出ているので、首や肩のコンディションがいいことが重要です。もし、首や肩こりがあるときは、体操などを行い改善に努めてください。
②手指を温める
「冷え」は痛みを悪化させてしまいます。ヘバーデン結節では、特に「首」「手首」「指の股」の3か所を中心に手指を温めるようにしてください。
マフラーやストールなどで首を冷やさないようにしたり、手先が冷えるときは手袋などでしっかり温めてください。夏場もエアコンなどで体が冷えます。しっかり対策をしてください。
③ストレスをためない
精神的・肉体的ストレスはヘバーデン結節だけではなく、あらゆる病気を悪化させることにつながります。日々、ストレスをためすぎないように気をつけて過ごしてください。
④手指の負担を軽くする
家事や仕事などで手指に負担をかけないように気を付けてください。遺伝性は証明されていないですが、家族にヘバーデン結節を患っている人は、特に体質が似ている可能性があるので、指先に負担をかけないように注意してください。
【ヘバーデン結節の痛み改善!10秒マッサージとは】
日本で初めて「へバーデン結節」外来を開設し、麻酔科医で痛みの専門家である富永喜代先生が考案された『10秒マッサージ』。手指の神経に働きかけて痛みなどを改善していくものです。治療の効果を日本ペインクリニック学会でも発表しており、注目されているそうです。
体の反応で手指に痛みがあると、指の関節や筋肉を固くしてしまい血管を収縮させ、血流が悪化して酸素や栄養が行き届かなくなります。そうすると、患部の組織がさらに固く縮こまってしまい、痛みがますます強くなってしまいます。
『10秒マッサージ』で、「神経ポイント」に刺激を加えると痛みの情報伝達がブロックされ、痛みを感じにくくなります。そして、関節や筋肉がゆるみ、指先の血流が改善し、たまっていた痛み物質が流れます。痛みが軽減して、指の関節を動かせるようになり、さらに血流が促され痛みの改善につながります。
『10秒マッサージ』は、痛みの改善に効果的です。
【10秒マッサージの方法】
朝と夜の1日2回、1か所10秒、両手をマッサージします。左右全行程を行っても、3分程度です。手首(親指側)→人差し指の付け根→指の第一関節(両脇)→手首(小指側)をマッサージします。
①関節の横ジワのわきにあるゴリッとした部分を親指か人さし指の爪を立てて、体の表面にある「神経ポイント」を直接刺激します。上下1cm程度、片側ずつ縦方向に10秒間こすります。皮膚を傷つけないように注意してください。一度に両側から刺激せず、必ず片側ずつ行ってください。
②イタ気持ちいいくらいのほどよい圧かけてください。刺激を脳に送ることが重要です。
③10秒以上長く押すと逆効果になります。1か所10秒、朝と夜の1日2回を守ってください。
へバーデン結節」外来、麻酔科医で痛みの専門家である富永喜代先生の公式YouTube動画です↓↓
日常生活で注意する4つの項目は10秒マッサージの改善効果を高め、症状の軽減に効果的といわれています。どれも難しいことではないので、ぜひ日常生活に取り入れて生活してください。
▼このマッサージと合わせてテーピングで関節を守ってあげるとさらに効果的に痛みが緩和されやすいです↓↓
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