四十肩の治し方：注射や薬まとめ
➀四十肩かなと思った時、どのように痛みを対処しますか？
ストレッチをする、サポーターを装着する、温める、ツボを押してマッサージをするなどいくつか自分で出来る方法がありますが、それでも痛みに悩まされる時には、まだ他の方法もあります。
整形外科に受診し医者のもと注射をすれば石灰化や腱の炎症が原因であればすぐに効果がでるかたもいるので我慢しすぎず相談した方がはやくよくなることがあります。つい先日つらい肩の痛みの患者さんがステロイド注射をしたら痛みがほぼないとおっしゃってたので、このような方も実際多いので検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、四十肩の治し方について注射を用いる方法や、薬を服用して痛みを抑える方法をご紹介します。
②-1四十肩の治し方 注射
②-1-1四十肩治療に用いられる注射の種類
患部に直接行う治療の注射。
肩が動かせず、リハビリやストレッチもままならない場合は、まず痛みを直接取り除くことが先決です。
注射にも種類があり、原因によってどのような種類の注射があるのかまとめてみました。
神経ブロック注射
痛みを感じる箇所に近い神経を、局所麻酔などを用いて麻痺させて痛みを抑えます。
痛みを感じていた所は筋肉が収縮し、血流が悪い状態ですが、ブロック注射を使用すると、筋肉が柔らかく血行も良くなり、酸素やたんぱく質を効率よく運ぶことが出来るようになります。
そして、傷ついた筋肉は次第に修復されるので回復しやすいという効果があります。
痛い神経を取り除くのではなく、あくまで自然治癒を促す補助として考えたほうがいいという事ですね。
ステロイド注射
肩関節の炎症を抑える治療として用いられるのが、ステロイド注射です。
四十肩の激しい痛みを緩和させる場合に使います。
効率よく効くステロイド注射ですが、副作用もあり、何度も注射すると肩の軟骨や筋肉組織、腱を弱めてしまう事があります。
また、糖尿病の方は骨が溶ける、化膿するなどの副作用が起こる恐れがあるので、診察前に必ず持病を相談してから注射を受けるようにしましょう。
何度も受けて親指の腱がもろく動かせなくなってしまったという患者さんもいたので、医者と相談しながらをおすすめします。
ヒアルロン酸注射
美容関係で耳にすることが多くなった、ヒアルロン酸。
関節には摩擦を防ぐ為の滑液包があります。
その滑液包に含まれる潤滑油役がヒアルロン酸で、これを注射で補う事により、肩関節の痛みを減らし、より滑らかな動きをすることが出来ます。
副作用は少ないですが、ヒアルロン酸注射が炎症を抑える効果はありませんので、ステロイド注射、神経ブロック注射と併用する場合が多いです。
②-1-2どこに注射する？
主に肩周辺、場合によっては鎖骨、脇にすることもあります。
血液検査などで腕への注射の経験はあるかと思いますが、慣れない所への注射はかなり緊張します。
私の父は、肩への注射が痛いのが嫌で、自分でストレッチをするように心がけています。
四十肩治療で使う注射は完治させるというよりは、痛みの原因を探る為や、リハビリをより行いやすくするために用いられるので、動かせるようになったらリハビリ、ストレッチをこまめに行うのが、回復の近道ですよ。
≫四十肩の治し方-ストレッチで即効効果だすには【ためしてガッテンの方法！
②-2四十肩の治し方 薬
②-2-1四十肩に効くお薬
病院に行けない時、ドラッグストアには沢山の薬があり、手軽に購入できるので便利ですよね。
しかし、種類があり過ぎて何を選べばいいか迷いませんか？
そこで、四十肩に効く市販薬をご紹介します。
▽内用薬
痛み止めとして、場所を気にせず使いやすいのが特徴。
しかし、使用しすぎると内臓へ負担がかかるので、頻繁に使うのは止めておきましょう。むかむかなどでてくる人もいるので整形外科では痛み止めと胃薬など一緒にだすことが多いです。
・第一三共ヘルスケア ロキソニンS
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/details/loxonin-s/
眠くなりにくく、よく効く鎮痛剤として人気の高いお薬です。
急な痛みを鎮める時に助かりますね。
・タケダ アクテージSN錠
http://actage.jp/products/act_sn/index.html
5種類のビタミンを使用し、血行改善、筋肉修復を促すお薬です。
女性向けの胃に優しい成分で出来ているので、安心して使用できますよ。
・クラシエ 独活葛根湯エキス
http://www.kracie.co.jp/ph/dokkatu-kakkonnto/
漢方薬でも四十肩に効くお薬が発売されています。
錠剤なので、漢方独特の味が気になりません。
▽外用薬
貼り薬と塗り薬があり、どちらも患部に直接使用するもの。
匂いや肌のかぶれが気になりますが、薬用成分の浸透力が早いので即効性が期待できます。
・GSK ボルタレンEX
http://www.voltaren-ex.jp/p_product/tape.html
鎮痛、抗炎症に特化した外用薬で、塗り薬のゲル、ローションと、貼り薬のテープがあります。
目立ちにくく、無香料の物が発売されているので、一家に一つ置き薬としてあると、急な痛みの時に役立ちますよ。
・久光製薬 サロンパス
http://www.salonpas.jp/lineup/index.html
昔からあるお馴染みの商品サロンパス。
刺激が少なく、はがれにくいのが特徴で長年愛されています。
最近では、鎮痛作用により特化したサロンパスEXや、ローションタイプも販売されていますよ。
③まとめ
・四十肩治療に用いられる注射は神経ブロック注射、ステロイド注射、ヒアルロン酸注射
・ステロイド注射は副作用が出る可能性があるので、持病はしっかり伝える
・ドラッグストアにも四十肩に効く薬が沢山ある
かなり痛みがひどい場合は我慢せずに病院へ行きましょう。
最近では、ペインクリニックなどの痛み専門外来が増えていますので、四十肩の痛みに耐える必要はありませんよ。
この記事へのコメントはありません。