リーフレットとは(英: leaflet)、宣伝・広告・案内・説明などのために、1枚の紙に刷られた印刷物のことです。
インフルエンザのリーフレットにのってる内容をまとめていきます。↓
「インフルエンザ患者に突然起こる異常行動と命を守る対策方法」
目次
[インフルエンザによる異常行動を知っていますか?]
インフルエンザはインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。
1~3日間の潜伏期間のあとに高熱や全身のだるさ・関節痛などが突然あらわれ、その後咳・鼻水などの上気道炎症がつづきます。
インフルエンザは風邪に比べて全身への症状のあらわれ方が強いことが特徴ですが、1週間ほどで軽快するとされています。
近年、インフルエンザ療養中の患者全体の約10%に異常行動などの精神・神経症状が起こる可能性があると報告されています。
そのため厚生労働省では、インフルエンザ患者やその家族・関係者にむけてインフルエンザによる異常行動についてのリーフレットを作成し、注意喚起を行っています。
今回はインフルエンザにかかった時に起こりやすい異常行動の具体例や、命を守るための対策方法についてお伝えいたします。
[インフルエンザ患者の異常行動ってどんな行動?]
厚生労働省が作成したリーフレットによりますと、インフルエンザ患者の異常行動には次のような報告例があります。
・突然立ち上がり、部屋から出ようとする
・興奮してベランダから飛び降りようとする
・人に襲われる恐怖をおぼえて、外に走り出す
・突然笑い出し、階段をかけ上がろうとする
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動きまわる
最悪の場合は、とてもまれではありますが、高い場所からの転落死亡事故も報告されています。
突然、あなたの大切な人が普段とは違うこのような行動を見せたらインフルエンザによる異常行動の可能性があるかも知れません。
[インフルエンザ療養中の異常行動っていつ、どんな人に起きやすいの?]
厚生労働省によると、インフルエンザによる異常行動は発熱から2日以内に起こることが多くみられるということです。
また、小・中学生から未成年者の男子に多くみられる傾向があるとも報告されています。
しかし、女子や成人でもインフルエンザによる異常行動を確認しているとの報告もあり、インフルエンザにかかったらその後の観察経過がとても大切になります。
[抗インフルエンザ薬の服用と異常行動との関連性は?]
「インフルエンザかも?」と思ったらまずは医療機関を受診することが大切です。
検査・診断が確定すると抗インフルエンザ薬を処方されますが、「薬を服用中に異常行動を起こした」という報道を耳にしたことはありませんか?
しかし、厚生労働省では抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、異常行動は起こっているという報告もあり、抗インフルエンザ薬の服用と異常行動の因果関係は不明としています。
抗インフルエンザ薬の服用よりも、インフルエンザウイルスそのものによって異常行動が引き起こされるのではないかというのが今現在の見解のようです。
抗インフルエンザ薬の服用と異常行動との関連性については、今後の調査・研究が待たれるところです。
見出し5[インフルエンザによる異常行動にどう対策すればいいの?]
あなたの大切な人がインフルエンザにかかってしまったら、異常行動による万が一の事故を防ぐためにできることがあります。厚生労働省のリーフレットによりますと、
・玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する(内かぎ・チェーンロック・補助かぎがある場合はその活用を含む)
・窓に格子がある部屋がある場合は、その部屋に寝かせる
・ベランダに面していない部屋で寝かせる
・一戸建てにお住まいの場合は、できる限り1階で寝かせる
先ほども触れましたが、インフルエンザによる発熱から少なくとも2日間は抗インフルエンザ薬の服用の有無にかかわらず、異常行動が起こる可能性があります。
患者が眠りから覚めた時に異常行動がおこりやすいとの報告もありますので、就寝中も以上のような対策をして患者が一人きりにならないように注意しましょう。
[まとめ]
インフルエンザによる異常行動と対策方法については、以上となりますが、ここで気を付けたいことがもう一つあります。
インフルエンザによる異常行動を恐れるあまり、病院から処方された薬を飲まないという自己判断は大変危険です。
インフルエンザの兆候があり、医療機関で診察を受ける際には、あなたが不安に思っていることを主治医にきちんと伝えましょう。
あなたの大切な人を守るために、インフルエンザへの正しい知識を持ち、適切な対処をすることをおすすめします。
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