股関節周りに痛みとしびれがある原因と対処方法をまとめました。
原因が筋肉の場合は、おしり周りの筋肉をストレッチ・柔軟運動をして改善することもあり、実際の方法をのせているのでご参考ください。
股関節の痛みとしびれがある原因
股関節の痛みと足のしびれが同時におこっている人はいませんか。これは大きく分けて二つの原因が考えられます。
- 中でも多くみられるのは椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛です。
腰の背骨は骨の部分と骨と骨の間にある椎間板でできています。この椎間板が何らかの原因でつぶされて、中から神経が飛び出した状態になることがあります。その神経が圧迫されて痛みやしびれがおきます。
この神経が下肢の筋肉を動かすものとつながっているため、股関節だけでなく太もものあたりにしびれを感じます。太もものどの部分に痛みがあるかで腰の上部・中部・下部のどこに原因があるか分かれます。
2.もう一つの原因はおしり周りの筋肉が固まっているという事です。
つまり、腰やおしり、股関節周りの筋肉が固まっていることが原因で、股関節の痛みや太もも周りにしびれを感じます。レントゲンでは何の異常もないので不安になる場合もあるかと思いますが、骨や関節、神経だけが原因でないこともあります。
症状としてはあぐらをかこうとすると股関節が痛い、歩くと股関節が痛くなり足のしびれが強くなる、長時間立っているとだんだん股関節が痛くなり足のしびれも増してくる等です。
おしりの後ろがわに沿って上から下に坐骨神経は通っていて、それに対して垂直に梨状筋という筋肉がかぶさってます。その梨状筋が長時間立っていたり、座っていて圧迫することによってしびれが出ていることもあります。
股関節の痛みとしびれがある時の対処法
▼坐骨神経痛がある時の対処法
医療機関を受診し、診断をしてもらうことが大切です。坐骨神経痛は適切な治療で痛みを緩和させることができます。
鎮痛剤の内服、湿布を貼る、興奮した神経を鎮める薬の内服等があります。かなり痛みがひどい間合いは硬膜外ブロック注射という治療をすることがあります。
また、理学療法士によるリハビリテーションが行われることもあります。
椎間板ヘルニアなど病名がはっきりしている場合は外科的手術が行われます。現在では内視鏡などで手術を行うこともできるので、体への負担は小さいです。そのため、早期に社会復帰をすることができます。私の知人でも長年痛みやしびれに悩まされた人がいましたが、思い切って手術を受けたらすっかり良くなったという人もいました。
▼固まった筋肉(大殿筋・梨状筋)をほぐすストレッチ
ストレッチは神経痛の治療にはなりませんが、硬くなった筋肉をほぐすと神経の通り道を筋肉が圧迫してしびれがでていることがあるので、通りを良くすることとともに血流を良くすることで、痛みを緩和することができます。
筋肉が固まっていることで神経に負担をかけている場合の痛みには効果があります。
- 仰向けに寝て片方を両手で抱えて胸にひきつけます。肩に力を入れすぎないようにし、30秒程度左右行います。
- 仰向けで横になり、一方の踵を反対側の膝の上におきます。上げた足と反対側の手で太ももの外側を持ち内側に引き寄せます。30秒程度左右行います。
- 仰向けに寝て両膝を立てます。右足をもう一方の膝の上にのせます。そのままの状態から息を吐きながら、左足を胸に引き寄せます。痛みが出ないように少しずつ行います。左右2セットずつ行います。
▼これはヘルニアがある人に対しての運動です。
背中を伸ばすと椎間板への圧迫が軽減して楽になることがあるのでこのような運動になります↓↓
うつぶせで横になります。肩の横に手をつき、上半身をゆっくり起こします。肩に力が入らないように意識して、30秒程度行います。
無理せず痛みがある場合は気をつけて行ってくださいね!やってみて痛みが少しでも増えるようだと悪化してしまうことがあるのでご注意を!
まとめ
股関節の痛みやしびれは本当に辛いものです。日常生活に支障をきたしますので、一刻も早く取り除きたいものです。病気の場合は早く適切に診断してくれる医師にかかることが大切です。
また、ストレッチで緩和することができます。予防にも効果がありますので、空いた時間にぜひ取り組んでみてください。
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