足の親指の付け根が痛い !原因は疲労骨折、それとも痛風?はたまたリウマチ?痛いときの応急処置テーピング方法について!
私が勤めている整形外科には骨折の人や痛風、リウマチの患者さんがたくさん来院しているので、あなたが親指が痛いとお悩みを持っていると思うので、ご自分の症状がその方たちのどの症状に当てはまるか読み進めて確認してみてくださいね。
➀足は体を支え、動かすことが出来る大事な部分です。
特に足の親指は大事で、歩くときに一番体重がかかりバランスをとるためにとっても重要なのです。
そして、足の親指が痛いと、日常生活を送るのがかなり苦痛になりますよね。
足の親指の付け根が痛くなる原因としては外部からの衝撃が一般的で、物を落とした時に当たる事や、家具の角にぶつける等が考えられます。
他にも年齢の関係や運動での疲労骨折、体内の老廃物が溜まって体の先端から痛みが走る痛風も親指の付け根に感じる痛みの原因とされています。
そこで今回は、
・親指の付け根が痛む原因や症状まとめ、
・疲労骨折の痛みの応急処置方法、足の親指へのテーピング一人での簡単方法
・痛風になる原因と症状
・リウマチの可能性は何科へ行けばいいか?
を症状を簡単に見極められるようにまとめました。
目次
➁-1足の親指の付け根が痛い 原因・腫れ
➁-1-1足の親指が痛くなる原因とは?
靴擦れやスポーツなどの打撲、疲労骨折が一般的な痛みの原因ですが、他にも親指に体重がかかる事で骨が変形する外反母趾、加齢や食生活が原因と考えられる痛風、リウマチもあります。
➁-1-2足の親指が痛く、腫れている時に考えらえる病気は?
・痛風
よく、足の親指が腫れて痛い時に考えられる病気として挙げられます。
風が吹いただけでも痛いという名前の通り、ちょっとした刺激でも痛みを感じ、歩けない程。
原因としてはプリン体を多く含むお酒の飲み過ぎや食べ過ぎで、老廃物となる尿酸が排出されにくくなり、蓄積されて起こります。
・疲労骨折
スポーツや事故の打撲や、加齢によって骨が弱って疲労骨折を起こします。
骨折なので、患部は腫れて痛みも伴います。
事故や打撲なら痛い原因はわかりますが、加齢による疲労骨折は発見が遅れるので注意が必要です。
・外反母趾
女性によく見受けられる外反母趾は、親指が小指に向かって大きく曲がり、親指の付け根の骨が外側に突出するため靴を履くと患部が擦れるので痛み、腫れも伴います。
・しもやけ
冬の寒くなるとなる、皮膚疾患のしもやけ。
かゆみを伴う方もいますが、私は、しもやけになると足の先から腫れて痛くなります。
原因としては、血行不良で冷え性の方がよくなる傾向があります。
➁-1足の親指の付け根が痛い 原因は疲労骨折
➁-1-1足の親指の付け根が疲労骨折する原因は?
親指の付け根が痛む疲労骨折は運動をしている方に起こるものや加齢によって骨が弱っておこるものがあります。
スポーツによる疲労骨折の原因としては、足の裏側で、親指の付け根にある種子骨に体重などの負担がかかる事で痛む、母趾種子骨障害が悪化することでなります。
固い床での連続した運動、合わない靴を履き続ける、体重のかけ方が悪い走り込みなどが骨を傷める原因となります。
➁-1-2足の親指の付け根が疲労骨折した時の症状
疲労骨折と言っても骨が完全に折れている状態ではなく、負担がかかる一部の骨の部分にヒビが何度も入る事を疲労骨折と呼びます。
主な症状としては患部が痛み、熱をもって腫れます。
➁-1-3疲労骨折した時の応急処置方法
疲労骨折は骨の炎症なので、痛みを感じたら必ず冷やし、安静にしておくことが大事です。
お風呂に入ると血流がよくなるので、逆に腫れたり、痛みが強くなったりするので危険ですので、控えましょう。
処置後の生活の注意点としては、テーピングをする、インソールを使う、合った靴を使う事が大事で、疲労骨折を慢性化するのを防ぎます。
足の親指の付け根が痛い時のテーピングの方法
外反母趾などで靴を履くのが苦痛な時に、とっておきなテーピングの巻き方をご紹介します。
5㎝幅のテープを用意し、親指の先から付け根の骨を覆うほどの長さに切りましょう。
親指の長さ分だけ三等分に切り、三本足のタコのように切ります。
テープの切ってない部分は親指の付け根の骨を覆うように貼り、三本足の真ん中は親指に沿ってグーッと伸ばしながら親指の内側の付け根まで貼ります。
残りの2本のうち、親指の腹側のテープを爪の方から巻き付けます。
最後の1本は逆に爪側から腹側に向かって巻き付けます。
これだけでかなり固定され、痛みは緩和されますし、親指の骨の矯正もできます。
テーピング時のポイントとして、切り目を絆創膏のように丸く切り整えるとはがれにくいですよ。
▼応急処置のテーピング方法の詳細はこちらの記事にまとめてます。手の親指の方法もありますよ↓↓
≫足の親指骨折【応急処置テーピングの巻き方-見極め方-手の指突き指軽症まで
➁-2足の親指の付け根が痛い 原因は痛風
➁-2-1痛風はどんな症状か?
主な症状として一般的なのが、足の親指の付け根が腫れて痛みが伴う事です。
風が吹いているだけで痛いという例えがありますが、実際は何もしなくてもかなり痛く、靴を履く事はもちろんの事、靴下、ズボンを履くのもかなり苦痛で、私の友人が痛風を患った時には骨折でもしているのではないかと思うぐらい足を引きずって歩いていました。
ちなみに痛風の痛みは1週間から10日ほどでなくなり、元のように歩くぐらいに回復しますが、一度なるとまた痛風の痛みに襲われるので一生付き合っていくことになります。
➁-2-2足の親指の付け根が痛くなる痛風の原因とは?
痛風の原因としては、体内に蓄積された老廃物の尿酸がうまく排泄されない事で起こります。
尿酸の結晶はトゲトゲした、いかにも痛そうな形状。
その結晶が関節に溜まり、痛みを引き起こすのです。
痛風の痛みがよく出るのは足の親指の付け根が大半ですが、他にも肘、膝、手の関節にも痛みが出る方もいます。
どの場所が痛くなっても、生活に支障が出ますね。
➁-2-3痛風の予防と対処方法
プリン体を多く含む飲み物、食べ物の代表として、ビール、いくらなどの魚卵、白子、エビ、カニなどが挙げられます。
どれも美味しいものばかりで、いかにもビールのお供になりそうな食べ物ですが、取り過ぎは控えましょう。
また尿酸が排出されにくいのが原因なので、水などの水分を多くとるようにしましょう。
ちなみに、白湯はトイレが近くなり老廃物を排出する効果が期待できるので、毎日一杯飲む習慣にしてみるといいですよ。
痛風かもしれないと思った時の対処方法としては、関節の炎症なので患部を冷やし、整形外科に行きましょう。
痛風の心当たりがある方は内科でも診てもらえますよ。
尿酸の排出を促す薬や痛み止めの薬を出してくれるので、地獄の苦しみから解放されます。
どうしても休めない場合は市販の痛み止めで一旦は落ち着かせることも選択肢の一つですが、悪化しないようにするためにも病院へ行くことをおすすめします。
➁-2足の親指の付け根が痛い 何科にリウマチの可能性
➁-2-1リウマチ症状とは?
一般的に30代から50代に多い病気で、手足のこわばり、むくみがあります。
初期症状としては朝起きると手先、つま先の痺れがおこり、常に手足がむくみます。
そして、症状が悪化すると関節が変形し、むくみが酷く、通常時の2倍から3倍は腫れた状態になり歩行が困難になります。
➁-2-2リウマチの場合は何科に行けばいいか?
よく名前を聞く病気ですが、完全な解決方法や、はっきりとした原因はまだ発見されていないのが現状です。
しかし、リウマチ科や膠原病科など専門の病院が増えているので、リウマチによく効く薬や検査器具が特化しているので安心して診てもらえますよ。
そのような専門の病院が分からない、近所にない場合は内科もしくは整形外科を受診したのでも大丈夫ですよ。
③まとめ
疲労骨折も痛風も痛みと腫れが特徴。
疲労骨折は、足の親指に体重をかけて立つと痛く、合わない靴での運動や、硬い床での激しい走り込みで起こります。
痛風は、何もしなくてもかなり痛く、放置していれば1週間から10日ほどで痛みが治まるという事です。
どちらも関節の炎症なので湿布などで冷やし、整形外科で診てもらうようにしましょう。
足の親指の付け根が痛くなる原因がそれぞれで、骨の異常や、プリン体の蓄積、血行不良などが考えられます。
今もなお原因が分からないリウマチも、親指の付け根が痛くなったり、腫れたりする症状の一つです。
テーピングで痛みが軽くはなりますが、あまりに痛みや腫れが酷い場合は迷わず整形外科に行きましょう。
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