手首の痛みの原因 部位別の対処法まとめ!外側、内側、真ん中が痛むそれぞれの原因は?
➀朝起きた時や日常生活で手をついた時、手首を曲げた時などに痛みを感じる方はいませんか?
手首の痛みといっても、どのような時にどこが痛むのかで原因が違います。
ここでは手首の痛む場所とその原因や治療についてご紹介します。
私自身や患者さんの治った体験談や即効効果が実感できるストレッチ方法、間違った手首-親指の使い方、負担が格段にへる正しい使い方についてもまとめています↓↓
目次
②-1手首の外側(小指側)が痛む!
②-1-1手首の外側が痛む原因は?
ドアノブをひねったり、手首を小指側にそらせた時や手をついて立ち上がろうとした時に手首の外側が痛む場合があります。
原因としてはスポーツや外傷(ケガ)、仕事での負担や加齢による場合が考えられます。
特にラケットを使うスポーツが原因でおこる「TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)」が有名です。
TFCCとは三角形状の繊維軟骨や靭帯などがいろいろ集まったところです。肘から手首にかけてある小指側の骨と手首にある8つの小さな骨の間にあり、クッションの役割をしています。TFCC損傷とはここが炎症をおこしている状態です。
テニスなどのスポーツの他、転倒した時に手を突いたり手首に体重をかけてひねった時に損傷がおこる可能性があります。
TFCC損傷の治療の基本は安静です。しかし、手を使わずに日常生活を送るのは困難なため、装具やサポーターを使用することがあります。
私の場合はタイヤチェーンを冬に何回も変えていたら、手首が痛くなってしまい小指側、手の甲の真ん中が痛みがありました。
その時はテーピングで手首をぐるっと一周まくテーピングをして2~3か月かかりましたが治りました。小指側に曲げて痛むときは小指側から巻いて、親指側にまげると痛むときは親指側から巻いていくとその方向に曲がらないようになり痛みが引きやすいですよ。
また、ケガなどで急激に負担がかかった場合は、ギプスで固定することがあります。
その他、湿布や内服薬で痛みを抑えたり、腫れが強かったり熱を持つほど痛みが強いときはステロイド注射で炎症を抑えたりします。痛みが長期間にわたり日常生活に支障がある場合は、手術をすることがあります。
レントゲンやMRIで診断できますので、痛みが続く場合は早めに受診したほうがよいでしょう。
②-2手首の内側(親指側)が痛む!スマホで患者数急増加
②-2-1手首の内側が痛む原因は?
手首の内側が痛む場合は、滑膜性腱鞘(親指の腱鞘部分)が炎症をおこす「狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン腱鞘炎)」という可能性があります。これはスマートフォンなどで親指を使いすぎることでおこるということもあり、近年患者数が増えています。
症状としては親指が動かしにくい、親指を曲げたり伸ばしたりするとき痛む、親指の付け根が腫れて痛む、手首が重いなどがあります。
原因としてはスマートフォンの他にパソコンの使用、女性ホルモンの分泌が不安定になる妊娠中や産後、閉経後、家事動作での使いすぎ、使い方の悪さ、それから老化による筋肉不足、スポーツなどで酷使することが挙げられます。
▼手首が痛い!体験談 うちの奥さんと患者さんはこの方法で
患者さんでも親指の関節や腱鞘炎で来院する人が多く、食器を洗うことや雑巾で窓を拭く、楽器を強く押さえすぎてなった人がいました。うちの奥さんも子供を抱っこして痛めてしまい、治し方としてはテーピングで巻いて、患者さんは超音波療法と親指の正しい負担の少ない使い方を指導して日常生活では痛みなくほぼ完治しました。
▼間違った2つの使い方 負担が格段に減る正しい使い方
1.間違った使い方1としては、手首の痛みなのですが、親指の使い方が重要で母指球というふくらんだところだけで物を挟むように持ってしまうことです。親指の第一関節やその2番目の関節を曲げないで指を伸ばしたまま持つことです。
正しい親指の使い方は第一関節と第2関節を曲げて人差し指とあわせてOのリングを作るように丸く、何かを持つときは使うようにします。
2.また間違った使い方2としては、手首を下側や小指がわに向けたまま使ってしまうと負担が多いです。
正しい使い方としては、なるべく手首を真ん中ですこし反る形でなおかつ小指もぐっと握るようにもつと負担が格段に減ります。
治療の基本はTFCC損傷と同じで安静です。また、テーピングやサポーターで手首を固定したり、炎症を抑えるためにステロイド注射などを打つことがあります。手首の痛みが治らない時や、何度も繰り返す場合は手術をすることもあります。
②-3手首の真ん中が痛む!即効効果のでるストレッチとテーピング方法
②-3-1手首の真ん中が痛む原因は?
手首の真ん中で手の甲が痛む場合は、「月状骨軟化症(キーンベック病)」が考えられます。
手首には8つの骨がありますが、そのうちの一つである月状骨は周囲を軟骨に囲まれた骨です。血行不良をおこしやすく、そのため何らかの原因で血行障害が起きて血液供給ができなくなり、骨の細胞が壊れることがあります。これが月状軟化症です。
手のひら側よりも甲の方で痛みを感じるのが特徴です。原因はよく分かっていませんが、手首をよく使う職業の方になりやすいといわれています。
治療方法として、初期の場合は手首を固定して血行障害が改善するか経過を見ます。症状が悪化する場合は手術や骨の移植手術を行うことあります。
私自身も、手の甲の真ん中にガングリオン様の腫れがあり、初めは柔らかくぶよぶよしてましたが、数年経つと固まってきました。痛みがでていて日常生活ですごく支障がでていれば、手術で取り除くこともできますが手の使い方やストレッチ、テーピングで私は痛みがほぼほぼなくなったので、そのままにしています。
患者さんにすすめている治し方の中で私自身も効果がでたなと思うものはストレッチとテーピングと先ほど説明した手や親指の正しい使い方です。
即効で効果が実感できる痛みの軽減するストレッチ方法はコツがありまして、
中指から手首に向かっていってちょうど曲がる関節のところを押しながら、手のひらに向かって前に押し出します。
上の画像で私が人差し指で指しているところを、下の画像のように右手の手首をストレッチしたいなら
左手の親指で右手の中指を手首の曲がるところまでたどっていき、ぐっと前に押し出します。
そして手のひらを前につきだすようにしてストレッチしていきます。
このストレッチを数回すると手首の曲がりがよくなり、手をついた時の痛みがうそのように引いていき、私のガングリオンちゃんの腫れが見た目でもわかるほどにちっちゃくなりました!( ゚Д゚)医療従事者の私も原理は知っていたのですが、試してみてびっくり、こんなに効果がでるなんて……
次に、テーピングの巻き方は簡単で、まずは伸び縮みするテーピングを使い、手首をぐるっと小指側からぐるっと一周親指側にむけて巻くだけです。
▼「しこり」がガンかどうかの見分け方の方法1例ものせてますのであわせてどうぞ↓↓
≫手首しこりが痛い!ガングリオン-癌かの解説【硬いほぼ痛くない私の実体験!
③まとめ
今回は手首の痛みを痛む場所別に原因や治療についてご紹介しました。痛む場所によって病気は違いますが、原因は主に使い過ぎです。特にパソコンやスマートフォンが普及している今、手首を痛めることは他人ごとではありません。
手首の痛みはすぐに日常生活に支障をきたします。このようなことが無いよう、日頃から予防したいですね。
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