顎関節症 放置【放置するとどうなる、10年したら、治るのか?】についてまとめ、顎関節症が改善するセルフマッサージも紹介しています。整形外科勤務15年以上のリハビリ職ブログ主が患者さんで効果があった自分でできるマッサージも最後にのせてます。
顎関節症は初期段階では生活に支障をきたすほどの痛みや不具合がないため、治療を放置したり先延ばしにする人が多いです。人によっては1週間もすると症状が治まったかのように顎の痛みがなくなることがあります。顎や関節の骨が変形や吸収することで適応し、慢性的な状態になっています。
日常生活の癖やストレスなどが原因でなることが多いので悪化させてしまう人や、治療を始めても効果を実感できるまでにはある程度の期間が必要なため、途中で治療を諦めてしまう人もいます。
若い女性に多いといわれ、体にも様々な不調をきたす顎関節症。どのように向き合えばいいかわからないことが多いですよね。
そこでこの記事では、
・顎関節症を放置するとどうなる?
・顎関節症は治るのか?治療方法について
この2点をご紹介したいと思います。
【顎関節症を放置するとどうなる?10年したら】
顎関節症を放置すると以下のような不調がみられます。
①痛み:食事のときなど口を開け閉めするときに顎関節に痛みが出たり、顎関節部を圧迫する痛みが出ます。
②開口障害:正常な状態では縦に指3本程度が口に入りますが、口を大きく開けられなくなってしまいます。顎関節内にある関節円板の位置がずれてしまい運動範囲が制限されるからです。
③関節の異音:口を動かすと、耳の周辺でカクカク、ゴリゴリなどという音が出ます。関節円板が開け閉めの時にずれたり、穴があいていたりするからです。
④歯や口の障害:かみ合わせが悪くなり、うまく噛めなくなります。偏咀嚼によって歯列が乱れてくる可能性があります。
ずれたところで歯が当たるので、歯が削れてきたり、あるいは歯がぐらついたり、歯が痛いというようなことが起こる可能性があります。また、舌の痛み、味覚異常、ドライマウスを生じることもあります。
⑥全身の痛み:筋肉が疲労して、頭・首・肩・背中・腰などに痛みやこわばりを生じます。
⑦顔のゆがみ:口元や顔全体にゆがみが生じてくることがよくあります。いきなりゆがむわけではなく、毎日少しずつずれていきます。気づいたら顏の左右バランスが非対称になってしまうことがあります。
⑧耳の症状:顎関節は耳の近くにあるため、耳鳴りや耳詰まり感、ひどい場合はめまいを起こる可能性があります。
⑨目の違和感:咀嚼筋がつながる蝶形骨(頭蓋骨の一部)の上を視神経が通っているため、目の奥が締め付けられるように痛んだり違和感を生じたりする可能性があります。
⑩その他:自律神経の乱れ、歯ぎしり・食いしばりで睡眠障害や寝違えがおこることもあります。
様々な症状がでることがあるので、放置しないで歯科・口腔外科を受診することをおすすめします。
やはり放置してるだけでは治らず、なおさら10年放置したら悪化し、適切な治療・セルフマッサージをしない限り治りませんよね(;’∀’)私自身も10数年放置していても治らず、患者さんにもお伝えしてるセルフマッサージで顎の音が少なくなり改善しました。
【顎関節症は治るのか?治療方法について】
きちんと対処をすれば顎関節症は改善することができます。
・スプリント療法
一般的な治療方法で、夜間の睡眠中にマウスピースを装着して、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節や筋肉へのダメージを軽減します。およそ1カ月~半年程度使用し、徐々に症状の改善を目指します。
・薬物療法
鎮痛剤や消炎剤を内服し、痛みや炎症を抑えます。
・レーザー治療
痛む部位にして近赤外線レーザーを当てることで、筋肉を自動的に収縮させて血液の流れを改善し痛みを抑えます。自然治癒力の促進効果もあります。
・運動療法
医療者の指導のもと、筋肉や靭帯などの柔軟性や伸張性を改善するストレッチや、顎関節の訓練や筋力増強訓練などがあります。
・外科手術
ごく稀に顎の関節の手術を行うことがあります。
・セルフケア
マッサージやストレッチのセルフケアや顎関節症を悪化させないよう日々の日常生活の行動や癖を注意すると症状が軽くなる場合があります。
▼おすすめ自分でのマッサージ方法⇓詳しくまとめてます⇓
≫顎関節症 治し方30秒【セルフマッサージ-簡単ストレッチ患者さんが治った方法!
徐々に悪化してしまうからこそ改善するのに時間はかかりますが、粘り強く向き合っていきたいですね。
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